私の九州生まれのおじいちゃんは、若いころは洋服の仕立て職人をしていたそうです。
今でも私の手元には、そのおじいちゃんの形見のハサミがあります。
わたしはこのハサミをとても大切にしています。
子供のころから、大人になったら何か自分で作って仕事にしたいとなんとなく心に描いていました。
そんな私が今から7年前、知り合いからアトピーに良いらしいというタオルを教えてもらい、使い始めたのがこの素敵な布との出会いです。
その布とは、100年間農薬を一度も使った事がない畑で育ったコットンで出来た布なんです。
大事に育てた綿たちを、大切にカタチにしていく工程もすべて手作業。
それだけひとの手がかかった布やタオルは
あったかくて柔らかい。
そして優しいんです。
洗濯を重ねていくと、もっとふわふわに育っていきます。
そんなコットンで出来た下着を身に着けて
シーツとブランケットにくるまれるて眠りにつく瞬間は
そのコットンの感触に一日の労働やストレスからの解放と
コットンへの言いようのない安らぎと幸せを感じます。
こんな素敵なコットンをもっと知ってもらいたいと思い、ころもの仕立てびとを始めました。